これまで私は、日本株だけで運用をしてきました。しかし、思うような成果が出ず、リスク分散も考えずに投資をしていた自分に気づきました。そして、米国債について調べた結果、安定した収益と分散効果を両立できるポートフォリオ構築の必要性を痛感しました。
なぜポートフォリオが重要なのか?リスク分散の基本
投資の世界では、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは、特定の資産に集中投資するリスクを避けるために、分散投資を行うべきという教訓です。
- 分散投資のメリット
・リスクの軽減
一つの資産が大幅に下落しても、他の資産がリスクを緩和してくれる。
・収益源の多様化
配当収入や値上がり益、優待特典など、さまざまなリターンを得られる。
・精神的安定
投資先が分散されていると、1つの資産に対する価格変動の影響が小さくなり、不安が軽減される。 - リスク分散の基本
・資産クラスを分ける
株式、債券、現金など
・地域を分ける
国内資産と海外資産
・業種を分ける
異なるセクターの銘柄に投資することで、特定業種の低迷時でもリスクを軽減
・投資期間を分ける
短期、中期、長期の投資を組み合わせることで、資金の柔軟な運用 - 分散投資の注意点
・分散しすぎない
銘柄を増やしすぎると管理が難しくなり、個別銘柄のパフォーマンスを十分に享受できない可能性
・バランスを維持する
定期的にポートフォリオを見直し、資産配分が目標通りになっているか確認する必要(リバランス)
・目的に応じた配分
利益も求めるなら株式を多めに、安定収益を求めるなら債券や高配当株を多めにするなど、目標に応じた配分が重要
目標ポートフォリオ
今後の目標ポートフォリオを設定しました!今後はこれをもとに投資を行っていこうと思います。一応、年に1回リバランスを行う予定としています。
資産クラス | 投資割合 | 利回り |
日本株(高配当+優待) | 50% | 4%以上 |
米国株(高配当) | 15% | 4%以上 |
債券ETF(米国債TLT等) | 25% | 3%以上 |
現金 | 10% |
各資産クラスの詳細戦略
- 日本株(高配当+株主優待)
目的:安定的な配当収入を得ることでポートフォリオ全体の安定性を向上。
対象:電力・ガスセクター、金融セクター、通信インフラ系
留意点:配当性向が高すぎない企業を選び、安定配当を維持できる銘柄を優先。 - 米国株(高配当)
目的:米ドル建て資産で安定収入を確保し、為替リスクも活用。
対象:公益セクター、配当貴族株
留意:配当利回りが高すぎる企業は業績リスクがあるため注意。 - TLT(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)
目的:金利低下局面での値上がり益を狙いつつ、安定収入を得る。
特徴:FRBの利下げ期待が高まれば、価格上昇が見込める。長期債の特性上、金利感応度が高いため、リターンも大きくなる可能性。
留意点:金利上昇時の下落リスク。 - 現金(流動性資産)
目的:市場の不透明感に備え、柔軟に再投資できる資金を確保。
活用:日本株やTLTが急落した際に買い増し資金として使用。短期的なチャンス銘柄への投資資金として活用。
TLTの割合が多い理由
- 金利ピークアウトの可能性
米連邦準備制度(FRB)は、2022年から急速に政策金利を引き上げ、2023年末時点で5%超の高金利水準に達しています。インフレ率(CPI)がピークを過ぎ、金利引き下げの可能性が市場で議論されています。金利が低下すれば、TLTのような長期国債ETFは価格が上昇する可能性が高いです。高金利→金利低下の局面は、TLTがキャピタルゲインを提供する好機と考えられます。 - リスク分散効果
TLTは米国の超長期国債に連動しており、株式と一緒に投資するならリスクが低い資産であると考えられます。日本株や米国株が株式市場全体の下落リスクにさらされる一方で、TLTは株式市場と逆相関する傾向があるため、ポートフォリオ全体のリスク分散に寄与します。 - 高い金利収入(クーポン)
TLTは長期国債に投資しているため、現在の高金利環境下で比較的高い利回りを提供します。これはインカムゲインを安定的に提供する要素です。
ポートフォリオ管理のポイント
- リバランスの実施
1年に1度、資産の割合を見直して調整。 - 分散購入
米国株やTLTは分散投資を心掛け、価格変動リスクを抑える。 - 市場動向を注視
FRBの金利政策や日本株の業績動向を常にチェック。
まとめ
これまで私は、日本株だけに投資してきましたが、うまくいかずに悩みました。今回、米国債(TLT)について調べたことをきっかけに分散したポートフォリオの重要性を感じました。今後は、短期的な成果だけでなく、中長期的に安定して資産を増やしていく戦略を進めていきたいと思います。そして、投資の目標と実践を一致させるよう取り組んでいき、自分にとって最適な投資を学んでいきたいと思います。
あなたも一歩踏み出して、投資家デビューしてみませんか?
皆さんも、もし投資に興味があれば、ぜひ一緒に学び、成長していきましょう!