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TradingView有料デビュー!初心者におすすめの便利機能10選と活用例

TradingViewの有料プラン(Essential)とは?

 TradingViewは高機能なチャート分析ツールとして多くの投資家に利用されています。基本機能は無料で使えますが、さらに便利に使いこなすには有料プランへのアップグレードがおすすめです。EssentialプランはTradingViewのエントリー向け有料プランで、旧称「Proプラン」に相当します。月額約13ドル(年払いで約155ドル)で利用でき、無料版にはない機能や制限緩和が多数盛り込まれているコストパフォーマンスの高いプランです​。初心者にとっても使いやすい機能が揃っており、TradingViewでのチャート分析をより効率的かつ快適にしてくれます。

 以下では、Essentialプランで使える便利な機能10選をご紹介します。特に注目したい5つの機能(アラート、リプレイ、レイアウト保存、インジケーターテンプレート保存、ウォッチリストのインポート)には初心者向けの具体的な活用例も交えています。有料デビューを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

Essentialプランで使える10個の便利機能

アラート機能 – チャンスを逃さない自動通知

 価格アラートやテクニカルアラートを設定できる機能です。指定した価格やインジケーターの条件に達したとき、音やポップアップ、メール、スマホ通知などで知らせてくれるため、常にチャートを見張っていなくても重要なタイミングを見逃しません​。Essentialプランでは最大20個の価格アラートと20個のテクニカルアラートを同時に設定可能です​(無料プランは基本1個のみ)。例えば「ビットコインが○○円を超えたら通知」「移動平均線を上抜けしたら通知」といった設定ができ、複数の銘柄や条件を並行監視できます​。

アラート作成ダイアログの例
 銘柄のチャートに対し、価格が特定水準に交差したら1回だけ鳴るアラートを設定している(①条件、②トリガー回数、③有効期限、④アラート名、⑤通知メッセージを指定)。チャートを右クリックし、価格〇〇で「銘柄名」にアラートを追加をクリックすると設定画面に行きます。

活用例:
 忙しい初心者でも、アラートを仕掛けておけばチャンス到来を自動通知できます。例えば「日経平均が〇〇円以上になったら教えてほしい」と価格アラートを設定すれば、画面を見ていない間でもチャンスを把握可能です。重要経済指標発表前にボラティリティ急上昇を検知するインジケーターアラートを入れておくと、急変動にも素早く気付けます。通知はスマホアプリとも連携できるので、外出先でも見逃しが減り、初心者でも落ち着いてトレード判断ができるようになります。

バーリプレイ機能 – 過去相場でトレード練習、トレード反省

 「今バーリプレイ(リプレイ)機能は、過去のチャートを再生して当時の値動きを追体験できる機能です​。時間を指定すると、その時点からチャートが未来へ進む様子をアニメーション再生できます。無料プランではリプレイ機能に時間足による制限があり(日足以上のみで分足リプレイ不可)​、過去データも直近42日分までしか再生できません​。Essentialプランでは全ての時間足でリプレイ可能になり、分単位の過去データも約180日分まで遡って練習できます​。例えば1時間足や15分足の過去チャートを動かしながら、「この局面でエントリーするとどうなったか?」といったトレードのシミュレーションが行えます。

 バーリプレイ機能の利用画面例。下にあるリプレイトレードから、バーリプレイを開くを選択し、バーを選択をクリックすると上記の画像の状態になります。NBISの日足チャートを過去に遡り、将来の値動きを隠した状態で再生するため、遡る位置を決めようとしているところです。クリックし、遡る位置が確定後、リプレイ用の操作パネル(再生・一時停止や再生速度調整)により、過去検証に活用できるようになります。

活用例:
 初心者にとって過去チャートでのトレード練習は上達への近道です。リプレイ機能を使えば、市場が閉じている週末でも疑似トレード体験ができます。例えば過去1ヶ月の相場を高速再生し、「自分ならどこで売買したか」を振り返る練習をすることで、リアルタイム相場での判断力が鍛えられます。リプレイ中に内蔵のペーパートレード(デモ取引)機能でエントリー・決済を試し、結果を検証することも可能です​。Essentialプランなら日中足の細かな動きも検証できるため、より実践的な練習ができるでしょう。

チャートレイアウトの保存 – 複数シナリオを使い分け

 「チャートレイアウトの保存機能では、チャート画面の設定一式(銘柄・時間軸・インジケーター・描画オブジェクトなど)をクラウド上に保存し、いつでも呼び出せます。無料プランでは保存できるレイアウトは1つだけですが、Essentialプランでは最大5つまで保存可能です​(Plus10個、Premiumプランなら無制限​)。例えば「短期トレード用」「長期投資分析用」「テクニカル指標比較用」など、目的別にレイアウトを作成して名前を付けて保存しておき、ワンクリックで切り替えることができます。私は下記のインジケーターテンプレートの保存を最近しったため、レイアウトもインジケーターで分けてしまっていますが、他に変更しようかと思っています。

活用例:
 初心者は様々な手法を試す中でチャート設定が混雑しがちですが、レイアウトを分けて保存すれば分析シナリオを簡単に切り替えられます。例えば、あるレイアウトでは株式Aのチャートにテクニカル指標をたくさん表示した詳細分析用、別のレイアウトでは必要最小限の表示に絞ったシンプルなチャートで値動きの大局を見る用、といった具合に保存しておけば、ボタン一つで視点を切り替えて分析できます。また不具合時にレイアウトを復元したり、PCとスマホで同じレイアウトを共有するといった使い方もでき、設定の手間を大幅に削減できます。

インジケーターテンプレートの保存 – お気に入り指標セットを即適用

 インジケーターテンプレート保存機能では、複数のテクニカル指標の組み合わせを一つのテンプレートとして登録できます​。例えば「移動平均線+RSI+出来高」の組み合わせをテンプレート化しておけば、新しい銘柄チャートにワンクリックでその3指標をまとめて表示可能です。無料プランではテンプレート保存は1つのみですが​、Essentialプランは3つまで保存できます(上位プランほど保存数上限が拡大)​。

活用例:
 テクニカル分析に慣れていない初心者ほど、毎回指標を一つずつ設定するのは手間になります。テンプレートを活用すれば定番の分析セットを素早く再現できます。例えば短期売買では「ボリンジャーバンド+MACD+RSI」のテンプレート、長期投資判断では「200日移動平均+出来高」のテンプレート、といった具合に用意しておけば、ボタン一つでチャートに適用でき便利です。分析手法を試行錯誤する中でも、良い組み合わせを見つけたらテンプレート化しておくことで、以降のチャート確認が効率アップします。Essentialプランなら複数登録できるため、用途別に指標セットを使い分けることが容易です。

ウォッチリストのインポート/エクスポート – 銘柄管理を効率化

 ウォッチリストのインポート/エクスポート機能は、大量の銘柄リストをまとめて登録・保存できる機能です。無料プランでは手動で1銘柄ずつ追加する必要がありますが、Essentialプラン以上ではCSVファイルから一括インポートが可能になります​。例えばエクセルに用意した監視銘柄リストを読み込めば、その銘柄群が一度にウォッチリストへ追加されます。同様に現在のウォッチリストをCSV形式でエクスポートすることもでき、銘柄のバックアップや他人との共有が簡単です​。

活用例:
 監視したい銘柄が多い初心者にとって、インポート機能は時間の節約になります。例えば、ほかの人が公開しているウォッチリストのCSVや、楽天証券のスーパースクリーナーで銘柄を厳選し、ティッカー一覧をCSVに保存してTradingViewに取り込めば、一括でウォッチリスト登録完了です。株式だけでなくFX通貨ペアや仮想通貨など、異なるマーケットのリストも別々に保存・管理できます。エクスポート機能を使えば、自分の監視銘柄を友人と共有したり、分析結果をもとに絞り込んだリストを保存しておいたりと、ウォッチリストの活用幅が広がります

複数のウォッチリスト作成 – 資産クラスごとにリスト分け

 Essentialプランではウォッチリスト自体を複数作成できます​。無料ユーザーは一つのリストに全ての銘柄を入れるしかありませんが、有料では「株式」「為替」「暗号資産」などカテゴリーごとに別リストを作り管理することが可能です。さらにリストごとに並べ替えや色分けタグを付けたりと、銘柄管理がより整理しやすくなります。

活用例:
 初心者でも、興味のある銘柄が増えるとウォッチリストが煩雑になります。複数リストを使えばカテゴリ別に銘柄を整理でき、見たいリストだけ表示して効率的にチェックできます。例えば日本株と米国株でリストを分けておけば、市場ごとの動向を追いやすくなります。また仮想通貨のように値動きの激しい銘柄は専用リストに隔離しておくなど、自分なりの管理が可能です。こうした整理術で、「見たい銘柄が探せない」「不要な銘柄が紛れて邪魔」といったストレスを軽減できます。

複数チャートの同時表示 – マルチタイムフレーム分析

 有料プランでは1つの画面に複数のチャートを分割表示できます。Essentialプランでは1画面に最大2つのチャートを並べられ(無料プランは1つのみ)​、例えば左右に異なる銘柄や時間軸のチャートを配置して同時に比較することが可能です。上位プランではさらに分割数が増え、Plusで4分割、Premiumでは8分割まで対応しています​。

活用例:
マルチタイムフレーム分析(長期と短期の両方を見る手法)を初心者が実践する際にも、2画面表示は非常に便利です。例えば左側に日足チャート、右側に1時間足チャートを表示すれば、長期トレンドを把握しつつ細かな値動きも同時に確認できます。また関連性の高い銘柄(例えば株価指数と個別株)を並べて動きを比較したり、同じ銘柄の異なる取引所データを見比べたりと、視野を広げた分析ができます。Essentialプランならではの2画面表示で、初心者でも複合的な視点を身に付けやすくなるでしょう。

同時表示インジケーター数の増加 – 分析精度アップ

 Essentialプランでは一度に表示できるインジケーター数が拡張されます。無料プランで表示可能なテクニカル指標は最大3つ程度ですが、Essentialでは最大5つまでチャート上に重ねられます​。例えば価格チャートに移動平均線、MACD、RSI、出来高、ボリンジャーバンドを全て同時に表示するといったことも可能です。より多角的な分析を一画面で完結できるため、売買判断の材料を網羅しやすくなります。

活用例:
 最初はシンプルな指標から始めた初心者も、慣れてくると「この指標とあの指標を両方見たい」という場面が増えてきます。Essentialプランなら複数の指標を組み合わせた分析がしやすく、例えば「トレンド系(移動平均)+オシレーター系(RSI)+出来高系」のように異なるタイプの指標を同時観察できます。無料プランでは表示数の制限で断念していた分析も、有料なら実現可能です。ただし闇雲に指標を増やすと混乱する恐れもあるため、徐々に試しながら自分に合った組み合わせを探っていきましょう。

カスタム時間足の設定 – 柔軟な時間軸で分析

 有料プランでは独自の時間足を設定できます。通常チャートの時間軸は1分足、5分足、15分足…といった標準の間隔のみですが、Essentialプランでは例えば「3分足」や「2時間足」などカスタム時間足を作成可能です​。他にもRenko(連行足)やRangeバーなど特殊なチャートタイプも利用でき、分析の幅が広がります​。

活用例:
 人によっては標準の時間足では合わず、「もう少し細かく/大まかに見たい」というケースがあります。カスタム時間足機能を使えば、   自分のトレードスタイルに合わせたオリジナル時間軸でチャートを表示できます。例えばスキャルピング主体の初心者なら、5分足だと長すぎて1分足だと短すぎる…という場合に2分足や3分足を設定してみるとフィットするかもしれません。また週足(1週間)の代わりに10日足を試すなど、市場のサイクルに合わせた時間枠で新たな発見があることも。Essentialプランならこうした柔軟な視点を得られる環境が整います。

広告非表示&その他の快適機能 – ストレスフリーな環境

 無料プラン利用時に表示されるポップアップ広告やバナー広告が、Essentialプランに移行すると全て非表示になります​。チャート分析に集中したいときに広告が出てこないのは地味ながら嬉しいポイントです。また、有料ユーザーはサーバー負荷の高い時間帯でも動作が安定しやすい傾向があります(サポート優先度も有料>無料)​。その他、チャートデータのCSVエクスポート、インジケーター同士の組み合わせ(インジケーターに別のインジを適用)など、より高度な分析やデータ活用ができる機能も利用可能です​。Essentialプランは初心者にとって必要十分な機能を網羅しつつ、将来的にテクニカル分析を深めていく際の土台にもなるでしょう。

活用例:
 広告非表示のおかげで画面の視認性が向上し、誤クリックも防げます。初心者ほど余計な情報に惑わされたくないものなので、クリーンなUIで落ち着いて分析できるのはメリットです。また、例えばチャート上で移動平均線の上にさらに別の指標を重ねて分析するといった少し高度な使い方も、有料プランなら試せます​。まだ使いこなせなくても「こんなこともできるんだ」と知っておくだけで、TradingViewのポテンシャルを感じられるでしょう。

まとめ:Essentialプランは初心者の強い味方

 TradingViewのEssentialプランは、初心者にとって「ちょうど欲しかった」機能を揃えた頼もしいプランです。無料版の物足りなさを解消し、アラートでチャンスを逃さず、リプレイで経験値を積み、レイアウトやテンプレートで効率UPと、トレードの学習環境をワンランク向上させてくれます。​これらの機能は取引機会の拡大や分析精度の向上に直結します。月々数千円の投資で得られるメリットは大きく、初心者が早い段階で有料デビューする価値は十分にあるでしょう。

 もちろん最初は無料プランで基本操作に慣れ、それから有料の30日間無料お試しを利用して違いを体感するのも賢い方法です。Essentialプランを使いこなせば、TradingViewは単なるチャート表示ツールからあなただけのトレード戦略室へと進化します。ぜひ便利機能をフル活用して、快適なトレードライフをスタートしてください。

皆さんも、もし投資に興味があれば、ぜひ一緒に学び、成長していきましょう!

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